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ブルースモーク
Pacific Plastic Planet

Pacific Plastic Planet (穏やかに可塑していく惑星にて)

【使用ルール】
新クトゥルフ神話TRPG(第7版ルールブック )   /  プッシュ・ロール  /  幸運消費  /  ボーナスダイス

【プレイ人数】
KPC+PC、または2PC

【探索者の創造】
本作の探索者キャラクターシートは新規・継続を問わない。年齢、性別、職業等は自由に設定する。推奨技能は特にないが、知識系技能を判定する機会があるかもしれない。
探索者同士は国内(東京以外※1)に在住しており、二人で東京旅行にいく間柄だ(※2)。また、それぞれ過去に行った東京の思い出を1つ設定しておくとよいだろう。
※1.東京駅まで新幹線で行くことのできる街に在住していると、導入が円滑だ。
※2.夫婦、恋人、友人、師弟、兄弟姉妹等、どのような関係でも問題ない。

【シナリオ傾向】
3〜4時間で気軽に遊べる入門ショートシナリオ。
第7版ルール、クラシカルな探索、終末世界での会話、ちょっとしたHO、ダイスゲーム、コズミックホラーな展開や狂気ロール……。それら全ての楽しみ方の入り口になるよう各要素が少しずつ含まれている
シナリオになっている。遊べるジャンルが一つ増えれば、遊べるシナリオがいっぱい増える。是非とも食わず嫌いをせずに、全ての要素を気軽に遊んでほしい。
※H.P.ラブクラフト作「宇宙からの色」の百余年後を空想した二次創作作品です。


■シナリオ本文抜粋
scene.1
COLOURS
その日は突然やってきた。
空気が焼き切れるような匂いが鼻をつき、何が起きているのかと辺りを見渡す。遠く空を見上げれば、尋常ならざる光の柱が天を貫いて、宇宙まで伸びていく光景が広がる。
光の柱は玉虫色に揺らめいた刹那、その色を認識の外側へと変化させていく。
赤よりも赤色の、紫よりも紫色の。可視光の外側にあるはずの無数の色が重なり合って。宇宙よりも
深い色をした光は、その眩さを増していく。
そして、色は宇宙の彼方へと去っていく。ただ色だけが彼方へと。
残された日常の景色は、色だけが失われたモノクロームの世界になっていた。
人類は色を失った。
1D10 / 1D100の正気度ポイントを失う。

scene.4
colour_1882{spring}
1882年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州アーカム。
街の中央を流れるミスカトニック川を上流に辿り、西に分かれるチャップマン川を更に進んだ片田舎に、農夫ネイハム・ガードナーの家が建っている。
▷カード開示


【PC1:農夫】
ネイハム・ガードナー
一家でアーカム西部の丘隆地へと引っ越してきた、絵描きの妻と3人の子供を持つ農夫だ。
果樹園や畑の手入れをしながら、家族と平穏の日々を過ごしている。
願うのは、家族の幸せ。


【PC2:農夫の長男】
ジナス・ガードナー
農夫の父と絵描きの母の間に生まれ、オカルト好きな真ん中の弟と、幼い弟を持つ3人兄弟の長男だ。
退屈な田舎暮らしに飽き飽きしている。
願うのは、未知との遭遇。
このシーンでは以下のPCカードを開示する。好きなPCを選び、それぞれ内容を読み上げてもらった上で、内容に従ったキャラクターロールプレイを行う。技能判定を行う場合は、探索者の技能値を参照する。


来訪
アーカム西部の長閑な田園風景に心地のよい風が吹く、星が瞬く静かな夜。ネイハム・ガードナーの家族たちは、眠りにつくまでの幾何かの時間をそれぞれの部屋で過ごしていた。
突然、空気が焼けるような熱気を帯びた匂いが鼻をつく。山火事でも起きたのかと窓の外へと視線を移すと、空が眩く輝いている。
赤よりも赤色の光が、紫よりも紫色の光が、今まで見たことのない色を帯びた一閃が、宇宙空間より轟音を携えて大気を切り裂き、大地へと衝突する。
耳を劈くほどの衝突音が、あなたたちの住む家の庭に鳴り響き、再び静寂が訪れる。

scene.8
Report.II
“COLOURS”は宇宙より飛来した生物である。
いや、生物という定義は相応しくない。この世界の神に作られたものではないのだから。

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